【第 5 回】スモールビジネスのはじめ方講座
今日は、スモールビジネスのオーナーたちがしてしまいがちな一般的なミスについてお話しします。
あなたが同じミスをしてしまわないためにも、ぜひ学んで下さい。
スモールビジネスでミスをしないために
中にはビジネスの成長に伴う様々な段階で、やってしまいがちなミスもあり、気づかないうちに将来の大きなダメージにつながるということもあります。
こうしたミスは、何も新規のビジネスオーナーたちだけに限られるものではなく、中には10年近くも成功しているような会社でも起きています・・・
彼らはやがて多額の損失を出したり、途中のプロセスで多くの時間を無駄にしているのです。
対象はサービス関連の会社だけでなく、どの業種にも起こりうることです。
これからそのいくつかを見ていきましょう。
1番の問題―プロジェクトやサービスタイムを過小評価すること。
これは、商品販売をする会社にも、サービス関連の会社にも関係しています。
あなたのビジネスが提供するサービスの実行に必要な時間と努力をきちんと評価しなければ、それは大きなマイナスにつながり、そこから利益を生むことはできなくなってしまうでしょう。
仕事とその所要時間、対価を適切に評価するベストな方法は、まず
あなたの会社で設定するべき価格をきちんと把握していない、あるいは低く設定しすぎること。
ここで「あなたの会社」と言っている点に注意しましょう.
―競合相手が設定する価格をよく把握せず、彼らと同等の価格を用いてしまうのは、一般的に見られる大きなミスの1つです。
彼らと同じ価格を用いた場合、何が起こりうるかをきちんと考慮してから価格設定をしましょう。
競合相手の価格構成が実は良くないもので、実際はほとんど利益を生み出せていない、あるいはマイナスだとしたらどうしますか?
また、あなたの会社でかかるコストが、彼らを上回っているとしたらどうしますか?
競合相手の価格構成を知り、それをあなたの出発点として用いることは決して悪いことではありませんが、戦略全体のベースをそこに持ってくるべきではありません。
マーケットにより、それぞれ価格帯は異なりますから、あなたのプロジェクトや商品にふさわしいものはどれかを意識することが大切です。
また、コストにはあなたが考えている以上のものが当てはまります。
労働や材料費というのはあくまでもその一部であり、例えば従業員に対しては給料以外にも保険や現場でのエチケット、社内サービスなども価格設定に盛り込む必要があります。
また給料に関しては、時間と労力に応じたものを支払わなくてはなりません。
サービス会社を経営の場合
例えば、あなたがサービス会社を経営しているとしましょう。
カスタマーサービスは大切ですが、従業員にそれに見合った給料をきちんと支払わなければ、やがては会社そのものを衰退させることにつながりかねません。
そして、ビジネスオーナーとして顧客には代価に値する商品を確実に提供しなくてはなりません。
その価格にした理由を説明するチャンスがもし存在するのであれば、ぜひ実行しましょう。
それが今後のカスタマーサービスも考慮した価格であるという事実を好まない顧客がいるとすれば、彼らは完全に価格にだけ惹かれて購入する顧客です。
そのような人たちをあなたの常連にはしたくはないでしょう。
代金回収がきちんと機能しないことは、キャッシュフロー面でのトラブルの一因となります。
これを避けるためにも、顧客にはすみやかに請求をすることです。
そもそも、彼らに「支払ってもらうこと」が、あなたが仕事をしている大きな理由でもあるのです。
きちんとしたシステムや手段を適所に持っていないこと。
支払い請求や給与の支払い、面接、雇用、製造、設備の操作や維持、在庫管理など、それぞれの業務のシステムや手段がきちんと行われていないと、運営や経費削減に影響します。
結果をきちんと追わず、広告ばかりに多額を費やすこと。
プランがどのように機能しているのかを把握できなければ、マーケティングキャンペーンをしても無駄です。
一度に多くのことをやりすぎてしまうこと。
これは、全ての起業家たちがしてしまう基本的なミスの1つです。
大切なのは、多くのことを抱えすぎているという現状を見極め、ヘルプを求めることです。
これを怠れば、会社をつぶしかねない事態に陥ります。
多くの人が自分で何とかしたい、けれども知識がないと感じる主なことは、
●法的な事項
●会計
●通常業務
に関する事項の3つです。
こうした潜在的な問題にスタート時から目を向けるのは非常に大切です。
じっくりと時間をかけて、上記のことを確認していきましょう。
ミスをなくす、あるいは修復する手段が分からない場合には、すみやかにヘルプを求めること―ビジネスの成功はここにかかっていると言っても過言ではありません。
今日のレッスンはここまでです。
次回では、スモールビジネスにインターネットマーケティングの戦略を取り入れる重要性についてお話ししていきます。